category : 無し

2026年8月11日の日記

2026-08-11T00:19:57.941Z

プロジェクト・ヘイル・メアリーを読んだ
面白かった
とても面白かった
徹夜で読んでしまったので頭が回っていない。
こんなものを書いてる暇があるなら今すぐにでも映画がどうなっているのかを見たいのだが、初見感想だけは書き留めていなければならない。
多分一週間後に読み返すし、10年後も読み返す。
私は今日の私を記す。
なお、万が一私以外の人間が読んでいるならプロジェクト・ヘイル・メアリーを読んでこい。面白いから。
あともし何かの衝撃で記憶喪失になった俺が読んでるとしても今すぐ読んでこい。hontoのライブラリにあるから。お前はkindleとhontoの2箇所に電子書籍を所有してしまってずっと後悔している。












ネタバレ回避用のスペースはここまで

面白かった。
これに尽きる。
これを形容できる語彙がない。
もう一単語ひり出せる感想といえば「凄かった」くらい。


科学という、文明の営みの尊さの話だったと思う。

文明は未知にぶち当たる。
科学はそれを解決し、また未知にぶち当たる。
科学はまたそれを解決し、また未知にぶち当たる。
果てのない未知を、その炎が尽きるまで駆け抜けるのが文明だ。

旅は孤独だ。
振り返ると、続く足跡は一本。
全ては「先行研究」の後に続く。その外側にはない。
もちろん公理は存在するが、それは未知の領域のものでしか無く、いずれそれも古く新しい一歩として刻まれる。
文明は一人で進んでいく。

だが、いずれそこに見知らぬ誰かが現れる。
『未知との遭遇』
あらゆるSFで描かれた、いつの日か必ず来る未来。

そして、当然文明は未知の解明を始める。

英語は使えない。
もちろん日本語も。モールスも。エスペラントでさえ役に立たない。

我々が手繰る事の出来る唯一のものは、我々が出会ったという事実だけだ。
だから、その足跡の重なりこそが互いを理解する一歩目になる。
そして、重なり合った次の一歩へと続いていく。

プロジェクト・ヘイル・メアリーは、文明が辿る道を濃縮した物語だ。
科学というツールを使って、我々は漸進し、合流し、漸進する。
その営みが、純粋に楽しく、純粋に喜ばしいのだ。人間は本能から、未知の解明を喜ぶように出来ている。
だから人間は文明を押し進めるのだ。

秘密を暴くように。謎を解くように。我々は進み続けてしまう。
AIが労働を置換したところで、きっと人間は飽き足らずまた新たな課題を持ち込んできて、それの解決に勤しむ。
どれだけ進んでも進み続けてしまう。停滞は出来ない。好奇心が文明を動かす。

ここまで書いてやっと、プロジェクト・ヘイル・メアリーが人間讃歌であることに気がついた。
人間というか、知性賛歌。
知的生命体である以上逃れられない道への割れんばかりの喝采。

当然私もその道の上にいる。
これを書き始めた頃の感想は「面白かった」だったけど、今は「楽しい」になった。
客体ではなく主体。壮大な壮大な旅の只中に居る事がただひたすらに楽しい。
沢山の既知と、沢山の未知の狭間に居ることが楽しい。

この漸進をほんの少しでも後押し出来るように頑張らなきゃだな。